筑波山(877m)登山:第1編
つつじヶ丘〜女体山〜男体山〜筑波山神社
〜つつじヶ丘>

登山年月日 平成13年11月22日(木)  快晴
登山メンバー 殿川紘史・ 由紀子
主要ルート  宇都宮(7:00)ー><表筑波スカイライン>ー>(9:00)「つつじがおか」ロープウエイ駐車場(9:25)ー>弁慶茶屋ー>(10:50)女体山ー>(11:30)男体山ー>男体山御本殿<昼食>(12:05)ー>中の茶屋ー>筑波山神社ー>鳥居ー>弁慶茶屋分岐ー>(14:20)「つつじがおか」駐車場(14:50)ー>(17:00)宇都宮・自宅
所要時間 トレッキング=5時間40分 <AM9:00−PM2:40>  全体時間=10時間  <AM7:00−PM5:00>


   筑波山:女峰山(877m)山頂祠
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筑波山登山ルートマップ
スライドショー:【筑波山登山:第1編】 @<つつじヶ丘ー>北斗岩>  A<北斗岩ー>女体山>
        【筑波山登山:第2編】 @<女体山ー>男体山->筑波山神社>   A<筑波山神社>


【筑波山概要】
関東平野の東部に位置する876Mの双耳峰は、日本百名山で最も高度の低い山である。深田久弥の『日本百名山』に記載の文章によると「関東諸国の男女は春花咲く頃、秋紅葉の節、相たづさえて登り、山上で御馳走を拡げ、歌を歌って舞い楽しみ、そこで夜を過ごす者もあった。(略)わが国では宗教登山が最初の様に言われるが、筑波山のような大衆の遊楽登山も早くから行われていたのである』。 この山は関東平野に独立峰として聳えるために、殆どの周辺の山々からも見ることが出来、ケーブルカーとロープウエーが山頂近くまで通じているので登山の表現はおこがましいが、いざ登って見ると、美しいブナ林に巨木もあり、大きい奇岩が沢山あって中々味のある山である。

筑波山登山:第1編<つつじヶ丘ー>女体山>

「筑波山」に登山に出掛けることにしたのは、前夜、由紀子が言い出して決まった。 日本百名山の一つではあるし、何れは出掛けなければならないから反対はないし、天気予報も申し分ないようだったから・・。 普段なら山行は前日登山口に行き、車中泊して早朝から登山となるが、筑波山の位置関係と山の高さ=所要時間を考えると、当日でも十分。 普通より早い午前6時起床・7時出発。 ルートは何時もの様にあれこれ考えずに「カーナビ」へ行き先をインプットして後はそれに従った。 平日は道は空いているのが普通だが、宇都宮市内ー>国道# に抜ける途中で「平出工業団地」を通過するので、通勤車の流れに入り、意外に時間が懸かり、「表筑波スカイライン」の終点:「つつじヶ丘」到着は9時だった。 今は紅葉シーズンの為に、平日ながら駐車場から登山する人は多い。 いきなりの急坂で息が速くなる。 振り返りながらの登山は常に「関東平野」を眺めながらとなる。 ロープウエイ駅は紅葉した樹林帯に入ると視界から消えた。 初めてで「観光の山:筑波山」の印象とは異なり、大きなブナやミズナラの木々が紅葉で迎えて呉れた。 


上空を見上げて紅葉を見ると、青空と紅葉のコントラストが新鮮だ。 弁慶茶屋に着くと正面に色付きが一期は凄い紅葉が出迎えくれた。 ベンチを借りて腰を下ろす。 この茶屋の左手からは「筑波山神社」かの道と此処で合流する標識がある。 この標識横から「筑波山山頂:女体山」の尖った頂が杉の枝の空間から巧く見える。 周辺の杉は「額縁」の役目だ。 茶屋を巻くように右に回り込むと直ぐに今にも落ちそうな大きい石がある。 「弁慶の七戻り」と書いてある。 この空間の通過前後に面白いので「記念写真」を撮影した。


「高天ヶ原」の標識に従い、右の階段を登ると立派な「祠」がある。 ひき続き「胎内くぐり」「出船入船」「裏西大黒」「北斗岩」と奇岩・巨岩が左右に表れる。 遠くから眺める筑波山がこんなに岩が多い山とは感じなかった。 此処を過ぎると平坦地の休憩所:ベンチがある。


一気に巨大な「ブナ樹林」は左右に見え、落葉が始まっているが、見事な紅葉、其れにもまして、ブナの幹の模様が凄い。 近づいて思わず触れて見たくなる。 このようなブナの幹が青空の背景に浮かび上がる様に見蕩れてしまった。 
木の大きさの尺度に女房を近くに立たせて何枚ブナ木々の写真を撮っただろうか? 


こんな凄いブナ林が在るとは知らなかったので、感動してしまった。 茶色の紅葉・黒褐色の木肌・青空・登山道に落ちる大木の陰・・・の「組み合わせ」は大好きな被写体の一つだ。 逞しい木幹が続くと、「北斗岩」の奇岩があらられる。 


好奇心の強い女房が岩の空間を通過してしたところを撮影。 この地点の岩を登ると、関東平野が視界に入った。 裾野も殆ど「茶褐色に紅葉」していて風景全体が「茶色」に見える。 この地域にはブナの奇形が多く、思わず岩陰の一本を写真に収めた。 


ひときは巨大なブナが年季を感じさせる幹から空一面に枝を広げ辺りを支配下に納めた格好の木の真下から上を見上げて全体を撮影しようとするが「17−35mm」の広角レンズではカバー出来ない。 左手上の巨大な黒い突き上げた岩
が現れた。 「大仏石」と解説された標識がある。 其処から見上げると「胴体・上半身・肩・頭」と均整良く全体が纏って
大仏に見える。 


少し登った岩の右手に立つと関東平野の南東側が一望出来る尖った岩があった。 又其処に登って、へっぴり腰になった女房を背後から撮影。 巨岩を右に巻いて登ると「筑波山頂上:女体山(877m)」の祠があり、階段を登ると「日本百名山:筑波山」の石塔がある。 その先は「巨大な岩」が迫り出して、最高の展望を可能にしている。 南側は登山口にした「つつじヶ丘」ロープウエイ駅が見え、霞んで見えないが「東京湾」の方向だろう。 真西には、双耳峰のもう一つの峰「男体山」が綺麗な三角形を見せる。 頂上到着は午前10時50分。


頂上は10名を超える登山者が居て賑やか。 皆、先端の岩からの展望の素晴らしさの為に暫くは動かない。 蛇門岩らしい岩は滑りやすそうだ。 頂上の祠の屋根は立派な銅版で仕上げされている。 筑波山麓のゴルフ場のフェヤウエーとセパレートされた木々が綺麗な模様として見える。


初めての眺めに見蕩れて何度も先端に立った。 15分間も周囲を眺めたことに気づき、男体山へ向かうため祠を右に見てすべり易い天然の石段を降りた。 

筑波山登山:第2編<男体山・筑波山神社>に続く