戦場ヶ原トレッキング:第一日
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![]() <三本松駐車場から男体山を望む> |
<スキー編> 今年の冬の寒波襲来が早かったので、去年12月以来トレッキングや登山等には出掛けておらず、体が訛るのを気にしていた。 殆ど自宅で(昨年の登山・トレッキングで撮影した)写真のレタッチやHPの作成データの整理等の作業に時間を使っていたからだ。 知人(阿久津勇氏:2年前の羅臼岳登山口・木下小屋で初対面・去年中頃、故郷の栃木県塩谷郡の実家に帰郷)の勧めで、久しぶりのスキーをする事になった。 明日の天気が良い事をTVで確認後、昨夜スキーの合意が出来てから、3階の屋根裏の「スキー用具」をチェックして、6年間も使用しなかった用具が全部使用可能である事を確認していた。 普通は9時前には起床しない習慣を変えて、7時過ぎに起床・朝食・用具積み込み後、 8:45分自宅を出て、近くの給油所で「奥日光での宿泊」でも使用可能な「軽油」を確認して補給。 途中、日光市内積雪はなく順調に運転。 上り専用「いろは坂」の最終区域から積雪が一部にあった程度で、「チェーン」装着の必要もなく「4本のスタッドレスタイヤ」だけで、待ち合わせ場所の「日光湯元の駐車場」に予定持間よりやや早い10:30に到着。 阿久津氏は早く到着していた。 金曜日のために駐車場は10%の駐車率でガラガラ。 ゲレンデも同様のハズだ。 初心者同然の小生にとり最高の条件。登山用デイバックに防寒ジャケット・手袋・ドリンク・軽食等を詰め、スキー靴を着けてスタート。 予想以上に「ゲレンデの雪質」はよく、久キー客は疎。 阿久津氏の言:この雪質は北海道並の好条件だそうだ。 スキー場での足の怪我を恐れてスキーを止めていた為、 やや入念な柔軟体操。 天候もよくゲレンデには陽光が一杯で「サングラス」が必要な条件だが、着用せず発券場へ。 1時間程度のスキーを考え「5回券」を購入して、二人乗りリフトを利用して「初級者用ゲレンデ」へ。 客が少なく、朝も早いため「上級ゲレンデ」は休止中。 6年ぶりのスキーを忘れることなく「注意深く」滑走開始。 阿久津氏は流行の「ヒールを浮かせた・カービングスキー」を使用。 本場北海道で「自衛隊員時代の経験」をベースにした基礎技術は流石だ。 彼の後を辿り・思い出すように数百メートル下の「リフト乗車場」まで無事滑走できた。 結局「7回利用」して、体がなれた所で、今日は終了するのが何だか惜しいように思ったが、当初の計画通りにした。 幸いに「注意深い滑走」のために「一度」も転倒することなく、気持ちよい運動をした。 実質:1時間30分のゲレンデ滞在だった。 昼食は車内で「登山同様のメニューの昼食」を予定しいたら、阿久津氏から「玄米・雑穀類:7種類」を含む「大型おにぎり:2個」を頂戴した。 彼は以前から「玄米・雑穀ベースの健康食」の知識が豊富で、かつ毎食を同様な健康メニューを自分で作り、食べていることは知っていたがーーー。 あまりに天気がよく、戦場ヶ原の状態も良さそうなので、今夜は「戦場ヶ原での車中泊」を決定。彼は用件が在るとの事で自宅へ直行。 小生は「頂いた健康食のおにぎり・味噌汁・漬物」の昼食を車内でゆっくり摂り、2時前に湯元スキー場駐車場を出て、「戦場ヶ原中心部:三本松駐車場」に向かう。 |
<雪原トレッキング編> キャンピングカーに収納していた「ジュラルミン製ワカン」と新年に手に入れた厳寒期用「防寒ブーツ」、「防寒パンツ」「防寒ジャケット」「スキー用毛糸の帽子」に身を包み写真機材一式(カメラ・交換レンズ・三脚・カイロ」)を持って、太陽が傾き始めた2時半に雪原に出た。 |
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戦場ヶ原:三本松茶屋駐車場 | 戦場ヶ原高度:1394m | 雪原の戦場ヶ原 |
戦場ヶ原の湿原内は「積雪期」以外は『絶対に立ち入り禁止』の保護地域であるので、湿原内部から周辺の山々を展望する楽しみと低温下での「デジカメ」と「ブーツ・パンツ・ジャケツト」の耐寒テストが同時に出来るチャンスにルンルン気分で歩行開始。 赤沼に向かって左側=男体山側の湿原を選択したのは、「明日は反対側=小田代ヶ原〜十字路〜光徳入り口〜三本松」のルートを考えたからだ。 |
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雪原の葦?ススキ | ダケカンバと熊笹 | 雪原の幼木 |
「スノウーシュー」と「スキー」の通過跡形が四方八方に在るが、その上でも、雪を踏み抜く事が度々で、短い足の全部が入っても接地しない程度の深さだ。 疎らなダケカンバ・シラカバの林間を抜けると、右斜め前方からの太陽光線で雪面に立体感が出来て写真撮影には至極都合が良かった。 深さ1メートル?程度の雪面には「葦」や「幼木」が雪面に変化を与えくれ、斜光腺で面白い光景だった。 |
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足跡:スノウシュー | 幼木の陰 | スノウシューの跡 | 幾つもの足跡:スキー・ワカン・スノウシュー |
接触れるカメラボディーは冷たく、撮影後直ぐに手袋を嵌めないと縛れてしまう低温だ。 風速は5M以下と思うがやはり体感温度は更に低い。 約40分間をかけて歩き、赤沼茶屋手前の小川を渡れず、道路縁に上り茶屋のトイレ前の休憩スポットで小休止。 スキー場と違い、戦場ヶ原には沢山のトレッスカーが「スキーやスノウシュー」を着けて歩いている。 |
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スキートレッキングのメイン通路 | 男体山 | 疎らな雪原の樹木:新芽は硬い |
小田代ヶ原方面なら「アイゼン」でも歩行出来るらしい。 3時を過ぎると日陰の気温は零度以下は間違いなく手が冷たい。 相当の防寒装備のために寒さは感じないが、歩行しても汗は出ない程度だった。 15分休憩後また同じ方向の湿原内に入り三本松茶屋の駐車場に向けて同じ湿原の東側を歩行開始。 |
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三岳(?)望遠 | 太郎山中景 | 戦場ヶ原北部の前白根方面の山並み |
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快晴に恵まれた戦場ヶ原 | 雪原の模様 | 紺碧の空に白い雲:男体山山頂上部 |
幾度となく雪面を踏み抜きながらの歩行だが、「ジュラルミン製のワカン」の使い勝手は「マアマア」である。 却って「スノウシュー」よりも歩行安定性は良いように感じた。 駐車場傍のダケカンバの樹皮が夕日を浴び根元の「葦」か「ススキ」が斜めからの光線で雪面に不思議な影となった「面白い被写体」を見つけ暫く粘って撮影して、今日の雪原トレッキングを終了した。 |
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男体山山頂部 | 太郎山山頂部 | 夕日に赤味を増したダケカンバの幹 |
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落日直前のダケカンバ | 陽光で軟化した雪 | 無数の硬い新芽 |
この晴天は明日も継続しそうで「今夜の放射冷却現象の低温」を体験出来そうだ。 「マイナス15度C用の羽毛のシュラフ」もテストするには最高の場所だろう。 高度1400mの戦場ヶ原の低温は予想外に低いのである。 宿泊場所に最適のトイレからの距離を測り移動して夕食を済ませた。 低温対策として以下のことを準備した。 @ ブタンガスを寝袋に収納して休む。 A カメラ・レンズ・カメラ用バッテリー全部を防寒袋に収納後、シュラフに入れて体温で暖める。 B コッヘルの水は空にする C 就寝前の30分間はエンジンをかけてエンジンの過冷却を緩和する(単なる気休め??)。 D 1Lの水(ペットボトル)をシュラフに入れる。 太陽が落ちると急激に気温が低下。 夕食では出来るたけ暖かいものを食べ、食後「スープ」「コーヒー」を取る。 就寝前に「トイレ」で車外に出てビックリ!! 月明かりでかなり明るく全体の雪原が青色の蛍光灯に照らされているように見えた。 早速エンジン始動して約30分間暖機運転しながら明日の行動ルートを決めた。 誰一人いない外の雰囲気は異様だが「写真撮影」するには、三脚セットなど面倒に感じ諦めて急いで車内に入る。 21時頃、上記寒さ対策通り実行して就寝準備。 日中行動の装備から防寒ジャケットを外したまま冬季用シュラフに潜り込むが温まるまである時間を要したが何時の間にか眠ってしまった。 全歩数:10,300歩 |
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