傾山(1602M)
 登山年月日  :: 平成14年4月26日   快晴
 登山メンバー 殿川紘史 (単独行)
 主要ルート :: 九折峠駐車場(6:00)―>(8:05)林道合流点―>(8:55)九折越―>(9:00)九折避難小屋(9:35)―>(13:00)傾山山頂(14:05)―>(14:30)分岐点―>(15:15)水場―>(15:55)合流点―>(16:15)三つ尾峠―>(17:00)林道合流点―>(17:20)滝壷(17:40)―>(18:00)九折峠駐車場(19:00)―>(19:30)尾平祖母山麓青少年旅行村駐車場
 所要時間 12時間    
<AM6:00−PM7:30>
      九折峠〜傾山ルートから眺める
       「傾山の双耳峰」




                                                       
4月23日:えびの高原〜宮崎市〜上椎葉村
4月23日、先ず「カメラ機能回復チェック」を実施。 幸運にもカメラは「完全に機能を回復」したことを確認出来た。  最大の感激とは大袈裟に聞こえるかもしれないが、正直な喜びだった。 今後の登山で使用可能だから・・・・。  大雨の中を「えびの高原」を立ち、宮崎県清武町(宮崎空港近く)の旭ダウ・ダウ化工時代の上司宅を2時間訪問、過去の上司宅でも記念撮影も支障なく出来た。つぃで、中・高校時代の友人の自宅を1時間余訪問(高鍋町)して、傾山・祖母山登山のために、もの珍しさも手伝い、方向としては真北に向かう「山中ルート」=上椎葉村経由を選択してたのが、間違いで見た目よりも遠く、道は狭く、曲がりくねり、きつい勾配の連続。 日が暮れてから険しい山間地・平家の落人が開いた村で有名な「上椎葉村」に到着。 村の入り口で「豪雨の為に道路がけ崩落」=「夜間通行禁止」に予想外の遭遇。 ラジオでは「何処かの道路不通」の放送を聞いたが自分のルートとは考えなかった。 道を尋ねた分校の先生から官への宿泊を勧められるも、迷惑を考え丁重に辞退して、近くの道路幅の広いところで車中泊。 翌日24日に好天になり6時前に出発して「上椎葉村の豪邸見物」・「高千穂峡谷撮影と高千穂神社参拝」を終えた所で本日の登山時間は不十分を判断して、尾平の登山口途中の「天岩戸の参拝」を加えて、道中の景色を楽しみながらのドライブになった。  12:30分 目的地の尾平「祖母山麓最少年旅行村」の駐車場着。 駐車の許可と祖母山傾山の情報を入手。 運良く「祖母山九合目小屋管理人:加藤氏」の情報が有用であった。 HPには詳しい祖母山系の他山情報が『満載』だと言う。 明日の天候は不安定。 日程にゆとりがあれば「登山せず、近くの豊後竹田市内見学にし25日に傾山、次に祖母山」の推移意見。  更に「大崩山(1643m)」は最も面白く変化に富んだ山だから是非追加登山すべしの意見。
全部そのコメントに従う事した。  
4月24日:上椎葉村〜高千穂峡・神社〜天岩戸〜尾平:旅行村
翌日24日に好天になり6時前に出発して「上椎葉村の豪邸見物」・「高千穂峡谷撮影と高千穂神社参拝」を終えた所で本日の登山時間は不十分を判断して、尾平の登山口途中の「天岩戸の参拝」を加えて、道中の景色を楽しみながらのドライブになった。  12:30分 目的地の尾平「祖母山麓最少年旅行村」の駐車場着。 駐車の許可と祖母山傾山の情報を入手。 運良く「祖母山九合目小屋管理人:加藤氏」の情報が有用であった。 HPには詳しい祖母山系の他山情報が『満載』だと言う。 明日の天候は不安定。 日程にゆとりがあれば「登山せず、近くの豊後竹田市内見学にし25日に傾山、次に祖母山」の推移意見。  更に「大崩山(1643m)」は最も面白く変化に富んだ山だから是非追加登山すべしの意見。 全部そのコメントに従う事した。  <別途「HP」に掲載予定>
4月25日:豊後竹田市内(竹田城跡・石仏・日本名滝)撮影・見学
はっきりしない薄曇の天気。 尾平からは祖母山山頂付近の視界はガスで遮れれていた。  午前中ゆっくり『電子メール送受信』して11時頃出発。 12時30分から@「竹田城址」で写真撮影(約1時間45分)見事なスケールに驚く。 城跡の高台からは周辺の山々がよく見え始めた。 今日の登山は可能だったと思っても遅すぎる。 祖母山・傾山・九重山等全部春の霞みを通して見える。 A市内の「歴史の道」を散策。 B原尻の滝:日本一の滝  C石仏2箇所見学 を終了して帰途に軽油と食料品の購入後、17時30分に「九折登山口」駐車場着。 明日の天気を確信して久し振りにゆとりのある夜をすごす。 今日の写真をPCに写し「スライドショー」で鑑賞。
<別途「HP」に掲載予定>
4月26日:傾山登山(九折登山口〜九折峠〜山頂〜水場コース〜三つ尾根)

天気予報通り好天間違いない朝。 5時起床・朝食、相当にきつい登山だと祖母山九合目小屋管理人(加藤氏)に教えられていたのでかなり緊張して、6時に登山口駐車場を出発。 出発した約10分後に左への分岐点(「上畑コース」と「三ツ尾ルート」)で三ツ尾根ルートへの道を見落とし、直進して予定外の「九折峠に向かう上畑コース」の方向を取った。 水のない沢(ケイセイ谷らしい)を渡った所で踏み後が不明瞭になり、ルートがおかしい事に気がつき周辺や沢の上部を探したが正規のルートが見出せず一旦「沢の渡り口」まで退却した。 結果として、30分間山中を彷徨いタイムロス。 ヤットルートを見出し、予定の「三ツ尾ルート」の登山口を進んでいるものと思い前進。 暫く進むと大きな滝が左手の樹林の間に見えた。7時25分、約30分のタイムロスを入れると登山口から約1時間の所。 滝の上部から40分で大きい「林道」に出た。 てっきりこの滝が「観音滝」(三ツ尾ルート)とここでも思い込み更に前進。 実はこの滝は「サカオケの滝」だったがこの時点でも「三ツ尾コース」だろうと地図を見ながら釈然としないが、間違いとは思わなかった。 林の中の「綴れ道」を登る「と林道」に出た。 「三ツ尾コース」も大きい滝の上に林道がある。 直ぐ正面に金属のハシゴがあり、此処に「上畑コース=九折峠」に至るルートの標識を見た。 此処で初めて「ルート間違い」を100%確信。 確かに左手には「三ツ坊主らしき急峻な峰」があった。 此処から下山して「三ツ尾コース」に戻る訳には行かない。 諦めてこの林道を横切り、山中に入った。 期が大きい広葉樹林を抜ける途中で美しい「ツツジの花」に出会い写真撮影。 熊笹が茂るルートを過ぎて、広葉樹林の間から「傾山の頂上」と思われる急峻な頂きが見えた。 逆光線のために「青色」に見えた。 嫌気がさすくらい「右に左に曲がり「九折」とはよく言ったものだと思った。 

上畑ルート樹林帯の三つ葉ツツジ 樹林の間から覗く「二つ坊・三つ坊」の岩場 ムシカリも満開
登山口出発後、8時55分、約3時間(実質2時間30分)で「つづら越小屋」に近い「九折峠」に到着。 約30分間のタイムロスを意識して、道中、数回立ち止まっただけで「休憩無し」でたどり着いた。 九折峠は木々が伐採され水はけはよくなさそうだが、広いキャンプサイトがあり、 10分くらいで水場もあるらしい。 50mくらい右手=西方の林の中に「つづら越小屋」があった。 外見よりも内部は清潔で、、小屋どまりも心地よさそうだった。  峠の日当たりの良い広場には「スミレ」「三つ葉ツツジ」が辺りに咲き、その中でも「6−7mの潅木の白い花」(写真)が最も印象に残った。  小屋の側のツツジの花越しの「傾山」の写真も撮影した。  

潅木の花:名前不詳 スミレ ムシカリの花

太陽光線は強いが冷たい風が吹き、昼食は風を避けた小屋側の陽だまりを選んだ。「鶴見岳・由布岳」「久住連峰(黒岳・大船山・久住山)」等も梢越しに見え、傾山山頂の展望の期待が膨らんだ。 身近には「傾山」の双耳峰が見える。 「つづら小屋」の内部は外見よりも清潔に維持管理されている。9時30分小屋ー>山頂に向う。 ルートは暫くは背の高いササ(スズタケ)を伐採した粘土質の登山道で歩きやすく、トレッキングルートのようだった。 ルートの真ん中のくぼみや両側の土に「スミレ」が咲き始めていて、何時の間にか、途中での撮影を繰り返していた。  左手の林に「枝振りの素晴らしいブナの木」を見つけ、疎らなササを掻き分けるけて暫くいろんな方向から「黒々とした形のよい幹」を中心に撮影した。 スズタケが茂る黒土の登山道には「可憐な紫のスミレ」が諸所に咲く。 徐々に「熊笹」から「ブナ林」に変り、視界も開ける。ブナの幹の間の「蓮華ツツジ」が目立ち始める。 左手の林に「枝振りの良いブナの木」を偶然見つけ、いろんな方向から黒々と形の良い太い幹」を撮影した。 暫く勾配を感じない平坦な道を傾山に向かって進むと急に視界が開け急峻な傾山が正面に迫ってきた。 標準レンズでは全部をカバー出来ず「17−3mm」の広角レンズに交換して撮影。 道の両側には「ブナの大木」と「蓮華ツツジ」の花が特に綺麗だ。 高度を上げるに従い「祖母山」「古祖母山」に加え「阿蘇山」が久住連峰の後に見え始める。

四方八方に平がるブナの幹 ムシカリの白は綺麗 沢山咲き揃うあけぼのtツツジ


特に、「曙ツツジ」越しに見る山々の眺めは素晴らしく「写真撮影」の連続。 小屋から山頂までは、標準時間1時間10分。 十分時間もあり、景色が素晴らしいので気の向くままに道草を食いながらの登山だ。 急斜面登りの途中から「藤川内渓谷」からのルートと合流。 其処で今日初ての中年の登山者と会い、頂上の情報交換と最高の天気と時期に登山出来た幸せを語り分かれる。 12時35分に手前の頂きに到着。展望の素晴らしさはガイドブックに記される以上で「北々西〜西〜南」の方向がすべて見え、好天で視界も遠くまで効く。15分位「祖母山方面の縦走ルート」を見ながら、いつかは「一泊二日」で今日は通過できなかった「三ツ尾ルート」から傾山の登り、九折峠〜笠松山〜古祖母山〜障子岳〜祖母山〜尾平」の縦走を夢見ていた。 「傾山山頂」(1602m)到着時間は午後1時。 標準時間=1時間10分を3時間30分も掛けたことになる=>「標準時間の3倍」だから正にのろのろ登山だったが、此れ程楽しんだ登山は経験がない。「あけぼのツツジ」「ブナの大木」と遠くの「阿蘇山」「九重山」と近くの「祖母山系」を眺望出来るところはざらにはあるまい。 特に難所と言われる「三ツ坊主の急峻な岩場・年期を感じる松の木・其の間に見えるピンク色のあけぼのツツジの組み合わせは最高の眺めだった。 昼食中に九州・博多からのパーテイ3人が合流した。 山頂は大きい岩があり三角点の前で「記念写真」を相互に取り合った。昼食・談笑後、下山は「三つ尾根ルート」の「水場コース」と決める。「二つ坊・三つ坊ルート」を経験したいが下山には「危険」過ぎる判断。 山頂で博多からの登山者から下山情報を入手。
傾山山頂(1602m) 祖母山頂 三つ坊主 傾山山頂
由布岳(左)と鶴見岳(右) 九重連山:大船山(丸い頂き) 曙ツツジにとまる小鳥

14時に下山開始するも「ツツジ」の美しさは際立ち中々下山のスピードが上がらない。「三つ坊ルート」と「水場ルート」の合流点に14時30分に到着。 緩やかな登山路の間には沢山の「あけぼのツツジ」が連続していた。 今が最高のツツジ飲み頃だろうか。 高度を下げるに従い樹相が変り「ヒメシャラ」の赤い幹がアクセントを与えてくれるが、あまりに歩き易いルートに何かも物足りなさを感じた。 「水場」を15時15分通過。岩陰の僅かの土に可憐な白い花を見つけ、480mmレンズでマクロ撮影(写真は下部)。 「水場ルート」と「二つ坊・三つ坊ルート」の合流点が16時。 急斜面を下り林道との合流点は午後5時。 

直径:10mm程度の可憐な花:名前不詳?? 「クモマグサ」かも・・・ 苔の種??

ここからの「傾山山頂」は夕陽に染まり始め、薄いピンク色を帯びて見える。 樹林から「観音滝」を見て時間と疲労を見比べながら「滝壷」まで降りてしまった。 滝壷の清流を肌で感じ歩きにくい坂道を戻り、登山道に出て日没と競争するよ「九折駐車場」到着は6時ジャスト。 12時間掛かったが替え難い素晴らしい登山を経験。
   
夕日に色ずく坊主尾根 観音滝の見事な落水 漢音滝の滝壷と清流

駐車場には明日登山する二組が車で到着していた。 コーヒーを沸かし、情報交換。此処の登山口のトイレ・休憩室・案内用記事板は真新しい小屋だった(写真下)。 室内・登山道具の最小限を整理して7時に「青少年旅行村駐車場」に向う途中、「傾山」から登る「満月」の素晴らしさに暫し停車して撮影。 辺りは既に暗くISO:800-1600」で車や木の幹の凭れてブレを防いで撮影して、真っ暗になった7時30分に「尾平:祖母山麓青少年旅行村」駐車場着。 

九折口登山口駐車場建物 日没直後山から登る満月(緒方町土岩橋付近))
                                                
勿論車内での自炊で、カレーライス中心の夕食後「休暇村」の風呂へ。宿泊しないが下山後に風呂入れるのはあり難いもの。更に食堂でテレビを見せて貰いながら8時ー10時までレストランで「映像」をPCに移動し「スライドショー」でレビューする。好天に恵まれ、時間も掛けたので「気に入った写真」が幾つかあった。 心配して無理に撮影した「山に掛る満月」は、ソフトでレタッチすると鑑賞可能な映像(下部)になった。 10時過ぎの天気予報を見て車内に戻り、明日の「祖母山登山計画」を確認した。 天気予報は午後から小雨。 残念だが仕方ない。 早朝に出て、午前中に下山して雨の影響を最小にするプラン。 夜の空は満月も見え天気予報が信じられないすばらしい夜景だ。 合計歩数=30,700歩。(30,000歩を越えたロングウォーク)