宮之浦岳縦走:5日間
 
淀川登山口ー>宮之浦岳ー>白谷雲水峡>

<縦走全体スケジュール>

期間:平成14年4月10日―14日(淀川小屋、鹿之沢小屋、高塚小屋、                   白谷山荘)
第一日:民宿―>安房―>ヤクスギランドー>紀元杉―>淀川小屋(泊)
第二日:淀川小屋―>花之江河―>宮之浦岳―>平石(ビバーク地点)
第三日:平石―>宮之浦岳―>平石―>新高塚小屋―>高塚小屋(泊)

第四日:高塚小屋―>縄文杉―>ウイルソン株―>辻峠―>白谷山荘(泊)

第五日:白谷山荘―>白谷雲水峡―>民宿(泊)



第1日目:ヤクスギランド−>淀川小屋

 登山年月日 

平成14年4月10日  晴後・曇
 登山メンバー 殿川紘史 (単独行)
 主要ルート ヤクスギランド(14:05)ー>(14:20)紀元杉(14:45)ー>(15:10) 淀川登山口入口 (15:20)ー>(16:00)淀川小屋(小屋泊)
 所要時間 1時間55分   <PM14:05−PM16:00>


宮之浦岳山頂から望む永田岳(1886m)

宮之浦岳登山歩道入り口
                                                                

午前中に「ヤクスギランド:全コース」を散策後、「淀川 登山口」に最寄の定期路線バスの終点が「紀元杉」観光ポイントである。 ヤクスギランド発14時過ぎのバスで「紀元杉」で下車=終点(14時20分)。 道路脇の「紀元杉」の周りを歩き周り数十枚撮影。 観光客がバスで見れる最大の屋久杉に皆感嘆の声。 巨木の直径は高さに比べて極端に大きい。 屋久杉の特徴だ。 主幹の厚い表皮と その凹凸は弥生杉:3000年の樹齢を物語る。 撮影に夢中で25分も費やした。


紀元杉:(樹齢)3000年・H=19.5m・D=8.1m 川上杉:(樹齢)2000年・H=27m・D=8.7m

14時45分、大きい荷物(7日分の装備)で淀川入り口までの2キロ余の車道を歩き始めるも荷物の重さに、4泊5日の縦走コース完全走破の確信が揺らぎ始める。 「川上杉」を過ぎても道中に名前のない巨大な屋久杉(1000年未満の杉は屋久杉とは呼ばないらしい)を横目で眺めながら、同じく淀川小屋を目指す数人のパッカーに置いていかれぬように懸命に歩行。 途中一度の休憩だけで15時10分に淀川入り口着。 今朝から宮之浦岳をピストンしたという一組の若いカップルが下山して来た。 道中の情報を仕入れて10分休憩後、気合いを入れ直して小屋目指して出発。 小屋までの道は勾配も緩いが荷物の重さでペースが上がらない。 速いペースの数人に先行して貰い自分のペースを守り16時に小屋到着。 登山マップの標順時間より略10分遅い、50分間も掛かった
 
<唯一のテントスペース> <30K近い荷物:7日分の装備> <テントは一組・山小屋宿泊が前提>

   
先行した数人も加えて10人位登山者が食事の準備や、山小屋の周辺を散策する者もいる。 此れが避難小屋かと思うように予想よりも綺麗な山小屋内の一角を確保して、鬱蒼と茂る杉や広葉樹にへばり付く「苔の密度と緑色の濃いさ」に驚きながら、数百年以上前?に伐採された「杉の根の形状の不思議」に魅せられて撮影の連続

 < 淀川避難小屋周辺には沢山の屋久杉伐採跡の巨大な切り株には絨毯の如き苔 >

50M離れた「淀川」の清流の透明感に驚嘆。 50cmの水深でも水が皆無に感じる。 「緑濃い苔に包まれた広葉樹の幹」と「シャラの木々の赤茶けた色」のコントラストが美しい。 日暮れが迫るにつれ「シャッター速度」が急速に遅くなり「カメラぶれ」に注意しながら手持ちで、50枚近い撮影で終了。

<小屋から50Mの淀川に架かる橋>       <小屋から50Mの淀川に架かる橋> 

<50cm以上の水深です> <絨毯の如き新緑の苔>  <淀川小屋近くの淀川の橋> 


明るい内に小屋の中で夕食準備開始。定番の夕食「レトルトご飯+カレー+ビーフンの肉」にコーヒー+スープ(塩分補給。食後薄明かりの中で宿泊者間で縦走計画やその期待の披露。 東京駐在で証券会社勤務のイギリス人・テント泊の若い二人・中高年の数人と多士済々。 外国人ながら「宮之浦岳縦走」を計画・実行の背景に興味を持った。 幼少の頃から、スコットランドの原野を歩き廻りトレッキングは大切な趣味であるからとのこと。 良く屋久島について資料を研究して実行してい。見習うべき事だと思った。

 

<巨木と着生植物の気根?> <切株ばかりでなく巨木の幹にも厚い苔が・・・>

明日の天気は予報通り「雨」になりそうな気配濃厚。午後8時頃就寝するも夜中に食料を求めて動き回る「ネズミ」に安眠妨害される。 明日からのキツイ4日間の緊張から来るストレスも原因らしい。 熟睡出来ない中で、夜中から明け方の雨音が気になった。  総歩数=20,800歩