由布岳(1583M)
 <東口登山口〜山頂〜由布岳登山口>

登山年月日
平成14年4月5日   快晴
登山メンバー 殿川紘史(単独行)
主要ルート 東登山口(10:10)―>(12:15)東峰(12:30)―>(12:40)マタエ―>(12:55)西峰(13:30)―>(13:40)マタエ―>(14:20)合野越―>(15:00)由布岳登山(15:20)―>(15:30)鶴見登山口・鳥居前ー>(15:50)駐車場(16:30)ー>(17:00)狭霧台展望所()17:40―>(18:00)湯布院町営公衆浴場(18:30)―>長者原―>(20:00)牧の戸峠(夕食・休)―>阿蘇―>立野―>熊本市内―>(23:00)水俣市近郊(車中泊)
所要時間 合計時間:5時間20分  <AM10:10−PM3:30>
総時間:13時間 <AM10:00−PM11:00>


  <狭霧台展望所から見る由布岳>

午前10時頃鶴見岳下山後、約10分休息して東登山口より由布岳への登山開始。 下山した足には緩い坂道も急坂に感じる。 強すぎる日射を有難迷惑に思いつつ、良く整備された疎らな樹林帯の道を登る。  約30分で由布岳南東斜面の「日向岳(1086m)」と「由布岳」分岐点に到着(高度計:1065m)。
タテヤマリンドウ ミヤマスミレ 名前不詳 スミレに極似だが葉が違う
 給水を兼ねて5分休息 頂上まで1時間50分の標識を見て出発。 樹林帯を抜け視界が開けた所から由布岳の東壁が眼前に迫る。 相当の急坂を一歩一歩と登りながら振り返ると先程下山した「鶴見岳」が望める
東峰直下部より鞍部を見上げる 東峰頂上から見える鶴見岳・別府湾 東峰から久住連峰を望遠

兎に角厳しい急な岩登りに30分以上費やした後、12時頃「西峰」と「東峰」の分岐に到着。南東方面の展望は素晴らしく「鶴見岳」を手前にして遠く別府湾・大分港も明瞭に望める絶景を楽しむ。その反対側には由布岳の双耳蜂のひとつ「東峰」が険しい噴火口の稜線に、かなり深い噴火口を隔てて「西蜂」が正面に見え、遠くには湯布院の町並み、その奥に「久住連山」が良く見える。  写真を乱写し、先ず「東峰」を目指して険しい岩場を辿り、分岐から10分でとても狭いピークを持つ「東峰」(1585m)に12時15分に辿り付く。 予想よりも険しい岩場登りの連続で「足」に軽い痙攣の兆候さえ感じた。 15分間の休息中も辺り構わず360度の景色を写真に収めた。

由布岳:西峰にて久住方面(背後) 名前不詳 タカネスミレ

「西峰」を目指す為に、急峻な岩場を下り由布岳登山口ルートと合流する「マタエ」に15分で到着。また急峻な岩場の登り道が「西蜂」まで続く。 途中に「鎖場」や「カニの横ばい」の如き難しい難所も点在し、緊張感があって疲労も意識するまでも無く、約15分でやや広い頂上を持つ「西蜂」(1584m )に到着。山頂の30分間は昼食・休息・写真撮影で多忙。 特に正面が「久住連山」、その南に「阿蘇連山」が青くくっきりと展望出来、約20日後の九州登山旅行最後の目標みて「緊張」と「期待」と共に好天を祈る。  今日中に大学時代の友人を訪ねる水俣市までの行程のため「絶景の山頂の眺め」を切り上げて1時30分頃、由布岳登山口コースでの下山をはじめる。 鶴見岳登山口出発――>由布岳西蜂までの総歩数=18,500歩。 10分で「マタエ」着。 湯布院に向っての下山路からは視界が良く樹林帯では、ジグザグの斜面も良く整備された道のため歩き易い。 道中のスミレや沢山の野草・花を手早に近接撮影しながら「合野越展望所」を2時20分通過。 途中で2−3人の中高年の登山者挨拶しながら早足でパスして3時に「登山口バス停留所」到着見岳・別府方面のバス時間を確認。 40分の待ち合わせの間、北西斜面の牧草地帯から俯瞰する湯布岳・更に奥に見える鶴見岳の写真を幾枚となく撮影。 野焼きの後から最初に花吹く可憐な「黄色いスミレ」が目立つ。  途中で追い越した70歳台のオジサンが声を掛けてくれた。 ザックを「バス停指標」に置いた小生を見て同じ方向だから「便乗しないか?」との親切な誘いに間髪を入れず「OK」の合図を送る。小生の車の駐車場に最寄の所まで便乗した約10分間の車中の会話で、75歳・小生の故郷:壱岐島の郷ノ浦・勝本・芦辺に5−6年住み漁業に従事。 不漁で漁業を諦め、輸送船に乗り込み「東南アジア」特にフィリピンで活躍した人である事が判明。 由布岳下山路での偶然の触合いが「壱岐在住者」と言う接点を共有していた二人を引き合わせてくれた「神様」に感謝・感謝。 今後どこかの山での遭遇を期待しながら別れた。下車した「火男売神社」鳥居前からコンクリート舗装の坂道を20分掛けてキャンピングカーまで辿り付いたのは3時40分。 車内でコーヒーをドリップして休息。 合計歩数=26,500 の為か急に疲労を感じる。 4時30分湯布院町に向けて出発。
由布岳登山口から由布岳を見上げる 双耳峰の由布岳:雨乞牧場方面

  

「やまなみハイウェイ」途中の「狭霧台展望所」からの由布岳と湯布院の町の眺めに見蕩れて「撮影」開始。 西に傾いた「太陽の陰」と「野焼きされた山の裾野」「山頂」等をミックスした風景は兎に角新鮮そのもの。 湯布院町内を見下ろす丘からは山中の「桜」が夕陽に映えて、その見事さを表現する言葉はない。 せめても「写真」に出来るだけ「正確に写し込みたい一心」でシャッターを押し続けた。 
雨乞牧場方面からの展望 狭霧台から見る満秋の桜と湯布院の町

峠直下のコンビにで「町営浴場」の場所を聴き「町民のみ」の看板を知らずに入浴。 狭く、とても綺麗な浴槽とは懸け離れていたが、素朴な人々と心地良い温泉を無料で頂戴した。 感謝・感謝。 午後7時、陽が暮れて暗くなる頃、湯布院町を出発し「久住山連峰」登山口の一つの「牧の戸峠」で停車。「パックご飯+レトルトカレー」と「サラダ」の夕食とコーヒーを手早に済まし、午後8時頃熊本方面に向け出発。 午後11時頃水俣市から20キロ北部(八代市南部)の国道脇の駐車場(24時間営業コンビニ)でストップ。 11時30分横になる間も無く就寝。  長かったが楽しく有意義な一日に感謝。 総歩数=29,500歩