【2泊3日縦走計画】 |
第1日目<7月28日>:振内町駐車場ー>ゲイト入口ー>北電・取水口ー>幌尻岳山荘(泊) 第2日目<7月29日>:幌尻岳山荘ー>幌尻岳ー>戸蔦別岳ー>幌尻山荘(泊) 第3日目<7月30日>:幌尻山荘ー>振内町駐車場ー>ニセコ周辺:道の駅 |
【幌尻岳〜戸蔦別岳縦走のスライドショー】 |
【第1日目:ゲイト〜山荘】 【第2日目:第1編(山荘〜幌尻岳)】 【第2日目:第2編(縦走:幌尻岳山頂〜戸蔦別岳〜山荘)】 【第2日目:第3編(高山植物)】 【第3日目:幌尻山荘〜振内町(幌尻岳縦走の思い出)】 |
最難関の「渡渉」を終えて緊張感が取れ熟睡出来た。 3時過ぎから山荘内が騒がしくなった。 早い登山者達の朝支度の音と話し声だ。如何にも早過ぎるので、シュラフを被り、もう一眠りを決め込む。 4時に目覚め。 すっかり明るくなっていた。 10分で気分を整えて起床して直ぐ枕もとで、昨夜準備した朝食の支度開始。 多少無理してご飯を掻きこんで小型ザックに昼食(パン・ビスケット・コーヒー等)・広角レンズがあることを確認。 5時にトイレを済まし5時10分に登山開始。 2/3の山荘・テント泊の登山者は既に出発済みだ。 皆の朝の早さには感心する。 早起きの遅い者にとっては「午前4時起床・5時出発」は限界だ。 山荘の側から急な登りで暫くは樹林帯をジグザグに登る道中で、実をつけた「サンカヨウ」暗い笹の中で開花中の「クルマユリ」、既に咲き終えて実をつけた「」色の薄い「トリカブト」、名前不詳の可憐な植物が目についた。 急坂では下ばかり向いているので足元の植物が目に着きやすい。 高度=1497mポイント付近〜「命の水」の間で視界が開け、振り返ると「雲海」に浮かぶ遠くの山々は海上の島のようだ。 眼下の樹林帯に朝の陽光が当たり始め「ダケカンバ」主体の森が「緑と白い幹」で珍しいコントラストをなしていた。 |
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実を付けたサンカヨウ | クルマユリ | 北西方向の雲海:命の水付近 |
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夕張岳・芦別岳の望遠 | ダケカンバの林 |
雲海が陽光と共に動き始め、登って来た方向の樹林帯に迫り、幻想的な光景を見せてくれた。 「命の水」の前で20名以上の大パーティーをパスして登山を継続。 見晴らしの利くポイント(出発から1時間30分経過地点)で休憩しながら、写真撮影。 |
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北西方向の雲海の動き | 陽光と共に動き始めた雲海 |
7時過ぎに急坂を過ぎ、尾根筋に出た。 其の稜線からの展望は見事だ。 振り返ると「北方向の雲海」と「ヌカビラ岳」、北西方向=左後方には「戸蔦別岳」「北戸蔦別岳」「其れに続く山々」が重なり、左手には陽光でシルエットで、目指している「幌尻岳」がデントと三角形に鎮座した姿がある。 幌尻岳の「北カール」には陽光が当たり、カール底部の緑とたくさんの高山植物、幌尻岳から流れる水が小さい沢を形成して、光って見える。 前方には黄色の「エゾウサギギク」の群落、薄いピンク色の「ミヤマアズマギク」、「チシマフウロ」派手な濃いピンクの「エゾツツジ」白色の「セリ科植物の花」、純白の「ハクサニチゲ」、「チングルマ」は開花した花・花ビラを落としたもの・刷毛状の実をつけたのもが一度に観察出来た。 高山植物の種類と数の豊富さは「花の百名山:富良野岳」を凌ぎ、眺めていると「撮影の衝動に駆られ、時間ばかりが過ぎていく。 |
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ダケカンバ林 | 「命の水」上部の稜線 | ミヤマアズマギク | エゾウサギギク |
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エゾツツジ | チングルマの実 | ミヤマダイコンソウ・ハクサンイチゲ・エゾウサギギク |
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ミヤマダイコンソウ | チシマフウロ・エゾツツジ | 北カールの底部の沼 |
「北カール」を左に見ながら稜線歩きは左右に「高山植物」を従えての贅沢なルートが続く。 大パーテイーや数組の登山者に道を譲り、徐々に近づく「幌尻岳」を確認しながら歩く。 右手の傾斜地には「ミヤマダイコンソウ」の群落が現れ、花の時期の違いが高度の変化で明瞭に判る。 ゆっくりと左に巻きながら進むと「新冠コース分岐」に差し掛かる付近には濃紺色で可憐な「タテヤマリンドウ」が1輪、2−3輪と見られるようになり、徐々に花の株が大きくなり、花の数が10輪を超えるものもあつた。 |
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北カールに至る傾斜地のお花 | 高山植物の稜線 | イヤマダイコンソウ | 新冠コース分岐手前 |
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北カール底部の沢の流れ | ミヤマダイコンソウ・チシマフウロ等 エゾツツジ | タテヤマリンドウ |
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山荘方面(左) | ヌカビラ岳方面と登山ルートの稜線 | ミヤマダイコンソウ |
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名前調査中 | 幌尻岳西稜線と筋状の雲 | トラノオ |
「新冠コース」は幌尻岳の南方からの唯一のルートで「危険な渡渉」を回避できるが「ニイカップ・ポロシリ山荘」までの林道歩きが20キロ以上もあり、1日中、面白くない林道歩きが必要だ。 このコースからの登山者は全く見えない。 此処からは山道は岩場と変るが、10分で山頂に到達した。 山荘出発から「4時間10分」経過していた。 丁度「標準時間」にぴったりだが、200枚以上の写真撮影での時間ロスは30分程度に達するだろうか? 満足度=100%の登山だ。 |
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ミヤマリンドウ | 幌尻岳西稜線 | 北カールと戸蔦別岳 | ハクサンシャクナゲ |
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右から:戸蔦別岳・北戸蔦別岳・ピパイロ岳方面 | イワギキョウ | 幌尻湖方面 |
山頂は大勢=30人は下らない登山者であふれ、感動する声が絶え間なく響く。 頂上の三角点や標識での記念撮影で皆忙しく入れ替わっていた。 標識を撮影後依頼されるままに10枚以上を撮影した時ある登山者から「記念写真」を撮りましょうか? の親切な声に誘われて「標識の右」で立ち、西方を背景に記念写真を撮影してもらった。 「タテヤマリンドウ」・「イワギキョウ」・「チシマギキョウ」が混じって咲いているところもあった。 |
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チシマギキョウの群生 | 幌尻岳山頂部直下 | 山頂での記念写真 | 山頂部の賑わい |
空はあくまで青いが、白い筋雲が現れ始めていた。 明日の天気は今日とは変りそうだ。 大パーティのリーダーの話で「これほどの晴天と視界が遠くまで利く」日は稀で、彼の登山経験=20回以上の中でも「最良の日」だそうだ。 親切にも「360度の展望」を地図を指しながら「東西南北」の山々の同定を手伝ってくれた。 特徴ある「夕張岳」・「芦別岳」が遠方に青色となって確認出来たし、南方には「カムイエクウチカウシ山」、東方には「エオサオマントッタベツ山」をはじめ無数の山々が重なって見える。 北方には最も近く、形の良い「北戸蔦別岳」「ピパイロ岳」が続き、その手前には、「幌尻岳」から続く縦走の対象の「戸蔦別岳」が整然とした三角形に見えた。 幌尻岳の東には「東カール」は見え「カールの特徴」のなだらかな傾斜と底部に「小さい砂利状の石」が体積している。 岩の隙間に生える「イワギキョウ」や「チシマギキョウ」が視線を下げると背景が青空になる程の高度に群生している様は「高山」以外では、観察出来ないだろう。 |
『スライドショー』は下記をクリックするとご覧に慣れますが、予め下記の[Shockwave.com]にアクセスして無償ソフトをPCにインストールしてから御覧下さい。『Shockwave.com』の無償ソフト : http://jp.shockwave.com/photojam/eula.html
【幌尻岳・戸蔦別岳縦走:スライドショー】 1・ 幌尻岳登山:第1日目<振内〜幌尻山荘> 2・ 幌尻岳登山:第2日目<幌尻山荘〜幌尻岳山頂> <幌尻岳山頂〜戸蔦別岳〜幌尻山荘> <高山植物・蝶編> 3・ 幌尻岳登山:第3日目<幌尻山荘〜振内町:幌尻岳縦走の思い出> |