【2泊3日縦走計画】 |
第1日目<7月28日>:振内町駐車場ー>ゲイト入り口ー>北電・取水口ー>幌尻岳山荘(泊) 第2日目<7月29日>:幌尻岳山荘ー>幌尻岳ー>戸蔦別岳ー>幌尻山荘(泊) 第3日目<7月30日>:幌尻山荘ー>北電・取水口ー>ゲイト入り口ー>振内町駐車場 |
【幌尻岳〜戸蔦別岳縦走のスライドショー】 |
【第1日目:第1編(ゲイト〜山荘)】 【第2日目:第1編(山荘〜幌尻岳山頂)】 【第2日目:第2編(縦走:幌尻岳山頂〜戸蔦別岳〜山荘)】 【第2日目:第3編(高山植物・蝶)】 【第3日目:幌尻山荘〜振内町(幌尻岳縦走の思い出)】 |
【 前掲の「山荘〜幌尻岳山頂」の続き 】 |
昼食も忘れて360度の展望に見とれてしまった。 果物・コーヒー・ビスケットで済ました。 数人のグループの一人は「抹茶によるお茶」を山頂に持ち込み周りの人に振舞っていたが・・・・。 ドンドン登山者も増えてきたが、殆ど(>90%)は30分も山頂に滞在せず、元の道を戻る(下山)ようだが、折角の景色を満喫の為には、幌尻岳から北方の「戸蔦別岳」を縦走して、山荘に下るコースを辿ればと思う。 山頂からは展望出来ないが、幌尻岳と戸蔦別岳の間の東方斜面にある「七つ沼カール」は「七つの沼」がある見事な庭園だそうだ。 そのカールを見るには幌尻岳から「往復:1時間40分(往路:40分・復路:1時間)を費やさねばならない。 極一部の人は、この時間をかけて、見事な景色を堪能するようだ。 合計山頂滞在時間:1時間10分で、午前10時30分に戸蔦別岳への縦走ルートを歩き始めた。 |
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幌尻岳山頂の眺望: 戸蔦別岳・北戸蔦別岳・ピパオロ岳方面 戸蔦別岳(手前)・北戸蔦別岳(背後) |
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「肩」越しの戸蔦別岳方面 | カムイエクウチカウシ山方面 | 戸蔦別岳背後の芦別岳 | 夕張岳望遠 |
天気・展望・視界距離も素晴らしく、左前方(北西)に「夕張岳」「芦別岳」を見え、前方(北)には「戸蔦別岳」「北戸蔦別岳」「ピパイロ岳」へと続く稜線は細くナイフを立てたように見えるが、「縦走への衝動」を誘うかのようだ。 急斜面はガレバ状で歩行には注意を要した。 |
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幌尻岳山頂の眺望: 夕張岳・芦別岳方面の望遠 | 幌尻岳から東方の山塊展望 |
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北カール斜面・底部 | 東カール底部の岩石の細片とカール斜面 |
「東カール」(幌尻岳東方斜面)と「七つ沼カール」の間に「肩」(地図上の記載名)ガあり、其の東斜面には「カール特有の地形」が観察できる。 地理の学習(氷河期地形の変化)には最高の地形だ。 氷河に削られたカーブと岩石の破細片が纏まって底部に堆積している (上部写真参照)。 左手下はもう一つの「北カール」も観察出来る。 同じ所から「3つのカール」が展望可能地点だ。 |
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幌尻岳登山ルート(稜線)と北カール底部 | 東カールへの斜面と戸蔦別岳への縦走ルート |
地図の「肩」に到達したら、右前方に「七つ沼カール」が突然現れた。 「6つの沼」ははっきり見えたが、第7番目の沼は、少し離れた手前の樹林の中にあった。 青空が映り「真っ青の湖面」と「緑の樹林や草原」とのコントラストが美しい。 |
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ミヤマリンドウ | 幌尻岳「肩」東方稜線 | 幌尻岳山頂部 | 戸蔦別岳山頂部と「ピパイロ岳」望遠(左) |
振り返ると「幌尻岳山頂」が遠くに青空と筋上の雲を背景に聳え、右手後方(南東方向)には「幌尻岳」の背後に「エサオマントッタベツ岳」を中心に数え切れない山々が「七つ沼カール」を前景にして重なる様子が見える。 この地点からは急な下り坂で、ハイマツをこぎながらの前進だった。 |
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エゾミヤマツメクサ | 戸蔦別岳山頂付近から見た「七つ沼カール」 | 幌尻岳山頂部と天空の筋雲模様 |
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イワギキョウ | 鋭い岩塊と戸蔦別岳(背後) | 七つ沼カールと南東方向の山々 | エゾタカネセンブリ |
斜めにそり立つ「鋭い岩塊」を巻いて前進すると「戸蔦別岳」への急坂が恥じまる。 ガレバには「チシマリンドウ」や「イワリンドウ」「エゾツメクサ」等が見られ、坂道のつらさを慰めてくれるようだ。 太陽光線を真上から受けて、かなり暑かった。 「七つ沼カール」の沼群を見下ろす位置まで登り、「戸蔦別岳」はもう直ぐだ。 12時10分についに「戸蔦別岳」(1959m)の頂上に到達。 |
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左手下の七つ沼カール・「肩」・「幌尻岳」・「北カール」(右の写真)の展望 | 七つ沼カール |
360度の展望の独り占めだ。 誰も居ないし、また登山してくる姿は見えない。 山頂部は標識のみで、他は人工の施設がないところが気に入った。 山頂部はなだらかに盛り上がり360度方向に斜面を形成する。 略南北方向に稜線が伸び、これから下る「北戸蔦別岳」方面の眺めは「最高のビューポイント」であり「大好きな写真」になりそうだ。 水の補給とスナック中に「黒と黄色のまだら模様」の蝶が飛来して「頂上部の小石」で羽を休めた。 すぐカメラ構え、にじり寄りながら、2m位の距離から、400mm前後のズーム撮影に成功。 10数枚を撮影後、飛び去った。 多分一人だったから出来た幸運の被写体だった。 名前は後で調べるが、平地でも見かけることのある蝶に似ていたが「色彩がより鮮明」だった様に思う。 |
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南東方向の山々の展望(幌尻岳の左方向) | 戸蔦別岳に続く稜線上に「北戸蔦別岳」がそそり立つ |
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北戸蔦別岳の望遠 | 1900mレベルの残雪 | 幌尻岳望遠 | 戸蔦別山頂の蝶 |
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戸蔦別岳山頂の蝶 | タカネナデシコ | エゾタカネツメクサ | イワギキョウ(?) |
戸蔦別岳山頂に20分滞在して、12時30分に幌尻山荘を目指して、下山を開始した。 砂礫地帯を下り、「北戸蔦別岳」との略中間地点の「幌尻山荘分岐」に約30分で到着。 この東側は「戸蔦別カール」が存在し、ヒグマが多いとされる。 この間の砂礫地帯には「チシマギキョウ」の群落が多く見られた。 此処からは今朝辿った「幌尻岳への登山ルート」・「北カールがはっきりと見渡せた。 |
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下山目標の糠平川渓谷 | チシマギキョウ群落 | 幌尻岳山頂と北カール |
「幌尻岳分岐」点を下り始めたら、色鮮やかな「蝶」が群れ飛ぶ所にさしかかった。 「オオウサギギク」と思われる花に群れた蝶を約10枚撮影した。 両方の羽の先端部分に「白地に黒の目玉」があり、その他の羽根全体が「濃い柿色」の派手な配色である。 |
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幌尻山荘分岐の急坂 | 幌尻山荘分岐直下で撮影: |
「ガイドブック」の記述の通り、相当の急坂で、しかも1時間以上の継続するために「膝」への負担が大きい。 樹林帯をすぎ、背丈の高い熊笹地帯を通過して、ヤット「沢の音」が聞こえ始め、やれやれと安堵を感じた。 約1時間30分経過後に「六ノ沢」に到達した。 ルートが不明瞭の為に「沢歩き」を決めて、石を渡り始めた。 「2−3回」の渡渉と「熊笹の薮こぎ」を経て、如何にか「山荘へのルート」にいることを確信した。 「流木上のキノコ」が食用になるのか否か全く判らないが「調査の為に」撮影した。 キノコに詳しい親友へ訊ねる為だ。 2−30分の沢と薮歩きで最後の「渡渉点」から山荘が見えた。 昨日数名が渡渉していたのも「戸蔦別岳方面」からの下山ルートだったことがハッキリした。 「戸蔦別岳」下山開始から3時間で山荘に到着した。 殆ど登山靴も濡れないで済んだが乾燥をする事にした。 |
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ナメコ(?) | クリタケ(?) | ヒメゴヨウイチゴ | 幌尻山荘 |
15時30分、山荘に入り登山用品の整理・明日の下山装備・夕食・朝食の準備をした。 早めの夕食をしながら「就寝スペース」の隣りに富士市内から来た単独登山した「I氏」と話が盛り上がり、登山を趣味にする事を知る。 明日は一緒に下山することを合意し、且つ「振内町役場駐車場」までの同乗の申し出を感謝してお受けした。 明日の天候は、下り坂だが雨にはならない予想で「ゆっくり休養」して出発することも合意した。 十分な満足感に浸りながら熟睡に入ったようだ。 |
『スライドショー』は下記をクリックするとご覧に慣れますが、予め下記の[Shockwave.com]にアクセスして無償ソフトをPCにインストールしてから御覧下さい。『Shockwave.com』の無償ソフト : http://jp.shockwave.com/photojam/eula.html
【幌尻岳・戸蔦別岳縦走:スライドショー】 1・ 幌尻岳登山:第1日目<振内〜幌尻山荘> 2・ 幌尻岳登山:第2日目<幌尻山荘〜幌尻岳山頂> <幌尻岳山頂〜戸蔦別岳〜幌尻山荘> <高山植物・蝶編> 3・ 幌尻岳登山:第3日目<幌尻山荘〜振内町[幌尻岳]縦走の思い出> |