| 戦場ヶ原雪上トレッキング③ 第３編：小田代ヶ原展望台周辺
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 小田代ヶ原展望台周辺の風景 |
| 戦場ヶ原雪上トレッキング③ 第３編：小田代ヶ原展望台周辺
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小田代ヶ原展望台周辺の風景 |
| 写真を繰りクリックすれば拡大出来ます | 戦場ヶ原～小田代ヶ原周遊コース概念図 |
| 【戦場ヶ原概要】 『戦場ヶ原』は高度：１３９４ｍの中禅寺湖の奥にある湿原である。 男体山の噴火により出来た湖水が流出した土砂で埋められて湿原になっが、尾瀬ヶ原に比べると、乾燥化が進んでおり、湿原の中央を流れる湯川の周辺以外は白樺・唐松等の樹木の生育が進みつつある。 「湿原植物」は勿論、春先の「カラマツの伊吹き」、初夏の「ホザキシモツケ」、秋の「紅葉」、冬の「雪原」と四季折々の美しさを楽しめる。 戦場ヶ原の名称は、男体山の大蛇と赤城山のムカデがこの地で戦ったという伝説に由来する。 【小田代原概要】 『小田代原』は、戦場ヶ原の西側にひつそりとしたたたずまいで、一見地味な存在であるが、雑踏から切り離された、静寂の中で、自然の営みを肌で感じることが出来る草原である。 戦場ヶ原と同じ様に湿原であったが、乾燥化が進み、湿原から草原へと変わったものである。 戦場ヶ原とは「ミズナラ」の林で隔てられていて、標高は戦場ヶ原よりも高く１４１０ｍ、大と林に囲まれた盆地状の地形である。 草原は季節により、また陽の差し込む角度により、さまざまな表情がある。 北西辺のカラマツ林は樹齢２００－３００ｍ年を数え、国内有数のカラマツ美林である。 「貴婦人」と呼ばれる「シラカバ」が小田代の中央にあり、カメラマンの撮影ポイントになっいる。 |
| 【過去の雪上トレッキング記録：平成１５年と１６年の２回の記録】 ＜平成１５年２月１４ー１５日：第１回目＞ 北海道・羅臼岳登山口の山小屋で世話になった阿久津氏が故郷・栃木県船生に帰られたので「奥日光・湯本スキー場」へ同行後、其の日の午後から戦場ヶ原・三本松茶屋駐車場に駐車して、午後２時頃から国道＃１２９より東側の戦場ヶ原をワカンを履いて戦場ヶ原で初めての経験をした。 其の夜はマイナス２０度の寒い夜を車内で「冬山装備品の体感テスト」兼ねて過ごし、翌１５日は１４日とは反対側の戦場ヶ原と小田代ヶ原の周遊をした。 その記録は『戦場ヶ原雪上トレッキング記録：第１/２編』 と 『同・記録：第２/２編』を参照されたい。 ＜平成１６年２月２４日：第２回目＞ 第２回目は去年の２月、市内在住の友人：福川氏との日帰りトレッキングである。 その時のルートは「赤沼茶屋ー＞戦場ヶ原展望台ー＞小田代ヶ原展望台ー＞貴婦人ー＞雪原縦断ー＞青木橋ー＞＜自然探求路＞－＞シャクナゲ橋分岐ー＞赤沼茶屋」のルートだった。 過去２回共に眼が痛くなる様な快晴の日だった。 |
| 第３回目の戦場ヶ原・小田代ヶ原雪上トレッキングは快晴を天気予報で確認した「平成１７年２月１５日」で奇しくも第１回目と同じ日になった。 ２回目と同様に朝自宅を出てトレッキングをスタートした。 去年８月後半から約５ヶ月中止していた登山・トレッキング活動再開後の第２回目で雪上のワカン歩行に多少の不安を持った計画だったが過去の経験も在るので、単独の歩行になる。 ルートは第２回目同様の『戦場ヶ原・赤沼駐車場ー＞戦場ヶ原展望台ー＞小田代ヶ原展望台ー＞貴婦人ー＞雪原縦断ー＞泉門池分岐ー＞＜自然探求路＞ー＞青木橋ー＞シャクナゲ橋分岐ー＞赤沼茶屋』を辿った。 その写真撮影記録を以下に纏める。 |
| スライドショー第３編： 『第１部』 『第２部』 |
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| 白樺・ミズナラの木々 | 白檜岳奥白根山 | 小田代ヶ原展望台前の雪原の眺め | 防護柵も跨げる高さに | |
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| 小田代ヶ原現在位置 | 雪で使用不可能の小田代ヶ原の公衆トイレ | 小田代ヶ原休憩所 | 小田代ヶ原湿原説明 | |
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| 戦場ヶ原・小田代ヶ原 | 小田代ヶ原も乾燥化で湿原が無くなる運命 | 正面の山並み 三角形の山並（無名峰） | |||
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| 小真名子山と大真名子山の間に女峰山が・・ | 白根隠山と三角形の山の背後に奥白根山・・ | 周囲のニズナラ林 | ||
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| 美しいミズナラ林 | 白くみえる女峰山 | 端正な無名峰の峰峯は湖上山・外山へと続く | 貴婦人と太郎山 | |
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| 山王帽子山～男体山への一大パノラマ | 小田代ヶ原中央部の貴婦人＜白樺の木＞ | 今日は近寄る人もなし | ||
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| ＜白樺の木＞は貴婦人と呼ばれてカメラマンの間では有名な木であるらしい。 確かに周囲のズミやミズナラよりも端正で第一、生えている場所が良い。 ３６０度を見ても何処にも美しい山並みを従えている。 「男体山」は代表的 | ||||
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| 周囲の木々よりも背が高く、色白で、スタイルも申し分なく目立つ存在だ。 | 周囲には雪煙が舞う | 貴婦人の幹 | |||
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| 根元に近い幹の傷 | 老夫婦（ズミ）と貴婦人（白樺）の対比 | 約１５－２０ｍの白樺の木は陽光で眩く光る | ||||
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| 背後は奥白根山方面 | 雪原のズミ・唐松の間を抜ける突風で雪が飛ばされて雪煙の渦が雪原を駆け抜ける | |||
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| 中央右は奥白根山 | 寒暖で生じる氷結と風で削られる表面模様 | 雪面を這うように走る雪粉の渦 | ||
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| 雪面模様 | 大岳方面からの午後の斜光 | 無風時の表面 | 風が走る時 | |
| 午前１１時２０分に小田代ヶ原展望台に到着。 赤沼茶屋でバスから降りた約１０名のスキーヤーは雪原を横断して少し早く東屋風休憩所で風を避けて昼食中だった。 挨拶してベンチの一人分のスペースを分けて貰う。 東京から１泊２日のバス旅行で光徳牧場周辺のホテルに滞在したらしい。 初めてのクロスカントリースキーをする人の声は中々新鮮味が多い。 殆ど平坦地を通過するが歩くのにも苦労するらしい。 バーナーでお湯を沸かして「カップラーメン」に注ぐ。 自家製のオニギリを頬張りながら、熱いラーメンの塩味は丁度良い「オカズ」だ。 持参したポットのコーヒーも飲みながら「２個のオニギリ＋カップラーメン」を平らげた。 八朔ミカンは少し寒すぎてザックに戻す。 立ち上がった時に強風が吹いて「銀張り尻敷シート」を飛ばされて４－５０ｍも樹林帯を追いかける。 諦める寸前で巨大なミズナラの根廻雪の窪みで止まり回収成功。 シートに紐などを取り付ける工夫が必要だ。 約１０名のグループが先行して貴婦人の方に向かった。 ゆっくりと「コーヒー＋干柿」を食べながら休憩。 日陰の関係で寒くなり雪の上に移動して陽に当たる。 １２時丁度に休憩所を出て「貴婦人」目指して雪原に入る。 白樺の木を目掛けて直線で歩いた積りが振り返ると蛇行したワカンの足跡が見える。 途中の雪面は強風で削られ飛ばされて独特の風紋が出来ていた。 約１０分間で「貴婦人の木」に到着。 前後左右に廻って貴婦人中心の写真を多数撮影。丁度美人のモデルに向かう気分？？ 端正な白樺から約１５ｍ程度離れた位置に「２本の絡まったズミの木」がある。 人間に例えると、これが貴婦人然と見える娘の老夫婦で側で見守りながら引き立て役を演じている様だ。 約１０分程度白樺の周囲で過ごして、去年とコースを変えて夏季のトレッキングコースに途中から合流する方向を見極めて前進する。 貴婦人の横を通過して直進。 時折「奥白根山」方向から吹き降ろす風で雪原が煙ってしまう。 唐松の木々を入れてその雪煙の撮影を試みるが中々目に見える様には写らない。 角度・タイミング・ズーム比等を変えて幾枚も繰り返し撮影した。 男体山の頂上方向に雲の塊が浮ぶが動きは殆ど感じない。 上空の風は左程強くないらしいが、周囲の木々の枝を切る風の音は凄まじい。 |
| 『雪上トレッキング：第４編』へリンク |
