弟の嫁:その3人姉妹との尾瀬トレッキング |
定年退職後、頻繁に登山にトレッキングに出掛けて、電子メールでその情報(写真をスライドショーの形態)を流す機会が多い事から、トレッキングの楽しさを体験してみたいと、弟の嫁:3人姉妹が思い始めたようだ。 当然其れは小生の計画通りにことは進んだ。 トレッキングは全く経験がない福岡の義妹の不安を聞いたが、基礎体力は3人の中でも一番優れているので心配ないことを強調して、3人揃って出かける事になったのは去年央頃だった。 何事も最初が最も肝心だ。 嫌な経験をさせてしまうともう二度と出掛けようとは思わなくなるので、「自然の雄大さ」・「適度の山岳気分」・「最初の訪問場所」・「適度の難度」・「快適で美しい季節」等の条件を入れて、【尾瀬ヶ原湿原を秋に訪問する事】を提案して場所が決まった。 3人の都合から今年の10月の3連休:10月11・12・13日に決まった。 3人のトレッキング装備について詳しくメールで確認。 不足の装備は、小生の持ち物を活用する提案も・・・。 当初は宇都宮の自宅に集合して、4人で宇都宮から奥日光経由で<戸倉ー>尾瀬ヶ原ー>三条の滝ー>尾瀬沼ー>戸倉ー>奥日光ー>宇都宮>の行程を考えていたが、一年でも一番混雑する時期に、非常にタイトな日程が提案されたので、考えを一変して、<羽田ー>JR沼田ー>戸倉>の往復路で時間を短縮することで「2泊3日」がどうにか可能になった。 紅葉のトップシーズンだと「宇都宮ー>奥日光」だけでどの位の時間が懸かるかは予想が出来ないから・・・。 10月11日(土)に3人が夫々、福岡市内と大阪市内から早朝に発ち、飛行機で羽田へ、列車利用でJR沼田駅到着を小生がキャンピングカーで出迎えて戸倉まで移動をすることになる。 久し振りにキャンピングカー車内清掃。 奥日光の混雑を避けるために、前日の10月10日の夜に、沼田市内の道の駅「白沢」に前泊したところから、【義理の3人姉妹との尾瀬ヶ原トレッキング】が始まった。 当然、小生が「運転手」・「ガイド」・「ポーター」・「写真係」の役で、3人への今までの恩返しを考えての計画だから少し違った緊張だった。 |
JR沼田駅から遠くない市内の道の駅「白沢」は、常にエンジンを駆けているトラックが入れない関係で、とても静かな夜で熟睡できた。 普通の山行と違い、ゆっくりと起床・朝食・コーヒーを9時までに済ました。 少し早いが、沼田駅の状況が不明のために、9時30分に道の駅を出発。 道中で「ラジオ用乾電池」を購入して、10時15分JR沼田駅着。 13時まで待機する駐車場は無く、駅への出迎え・見送り専用スペースに停車して午後1時頃の列車を待つことにした。 日経新聞で「新内閣閣僚関連ニュース」を熟読。 こんな晴天にトレッキングしないで駅にいるのは勿体無いと思った。 13時5分頃の列車で、「3人の義姉妹」が到着。 「型に嵌ったトレッキングスタイル」に安心して、挨拶もそこそこにキャンピングカーに荷物を載せ、「戸倉」への道を急いだ。 |
戸倉〜鳩待峠〜山の鼻〜尾瀬植物見本園〜尾瀬ロッジ |
14時20分に戸倉駐車場到着。 心配した駐車スペースは余裕があった。 既に早い平日組が出た後らしい。 福岡在住の末の妹にザック・登山靴・ストックを使って貰う。 15分後には、上の「タクシー乗り場」でワゴン車に乗り込むことが出来た。 3人共に何事も早い!! 他の4人の同乗者の8人で鳩待峠へ。 小生の荷物は「60−70L」サイズのザックで重量=約25キロ。 ワゴン車への積み込み時には反動をつけて放り込んだ。 道中は頻繁にバス・タクシー・ワゴン車との交差があったが、時に遭う乗用車との交差では常に手間を取らされた。 車内越しに見える景色は素晴らしかった。 鳩待峠までの紅葉は今が最盛期のようで、途中に写真撮影する観光客が多かった。 25分間の乗車で15時丁度に鳩待峠到着。 凄い人波!! この時間では尾瀬ヶ原から帰途に着く人が大部分だったが、山小屋前のベンチには殆ど座れるスペースなど見当たらなった。 25キロのザックは「掛声」を出しながら後の荷物収納スペースから取り出した。 夫々が荷物を背負って尾瀬ヶ原入口の看板前で順番を待っての記念写真撮影。 今日は写真係も兼ねているから・・・。 15時5分山の鼻へ向けて歩き始めた。 尾瀬ヶ原から帰る人々と交差に注意を要する混雑だったが、尾瀬ヶ原に近づくにつれて数も減少した。 山の鼻への下り道から見える木々の紅葉は最盛期で黄色・赤茶色・真赤と様々な組み合わせが見られた。 特に「至仏山稜線」が見える地点の紅葉の赤色と黄緑色はあたりの色を圧倒して居るように見えた。 |
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尾瀬への入口看板前での記念写真 | 見事な紅葉の前で | 至仏山とその稜線と紅葉(真赤と黄緑) |
鳩待峠付近を源流とする「川上川」に流れ込む「二つ目の沢」を渉った近くの一本の楓の色は際立つ赤橙色(下の写真:2枚目)に釣られて一枚撮影。 平坦地を歩いていた時に、長姉(弟の嫁:五百枝さん)が木道を踏み外し転倒した。 本人も直ぐに起き上がって歩き始めたので、大したことは無かったと考えた。 やや歩いて後、ズボンを上げて確認してビックリ。 木道の端で右膝を打ちつけ、裂傷を負い、膝の裂傷の常で、大きく口を開いたようにな傷口に驚いた。 普通なら直ぐ医者に駆けつける傷だが、応急処置として2人の妹が手持ちの「バンドエイド」数枚を当てて止血した。 今日からの「2泊3日」のトレッキングで歩き通せるか心配になった。 本人は皆に心配架けまいとの気持からか元気に歩行を続けた。 次の2枚の写真を見てもそんな気配は顔には出ていなかった。 気丈夫なお姉さんです。 |
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テンマ沢の橋にて | この楓の派手な色 | 転倒直後の小テンマ沢 | 川上川本流の橋:ストックをあわせ仲良く |
「川上川」本流を渉る橋を過ぎると「山の鼻」の建物が木立の間から見えてきた。 橋を渉った直ぐ左手に「真赤な実」をつけた「木?」は誰にも直ぐ目にとまる。 今夜の宿舎は、山の鼻の一番奥の「国民宿舎:尾瀬ロッジ」だ。 「チェック・イン」して荷物を玄関に置いたままで、「山の鼻:尾瀬植物見本園」を散策しようと室内に入らなかった。 五百枝さんの傷口に専用の「包帯兼用のサポーター」を巻きつけて出発。 「救急セット」を持参したのが役立った。 明日は早出の必要から、今日約30分の植物園を散策した方が良いと考えた。 殆どの植物は枯れてしまっていたが、枯れた植物が何であるかの見当はつけることが出来た。 入口を入ると眼前に見える「至仏山」を背景に記念写真。 その少し先の沼で反対方向の「燧ヶ岳」を背景に記念写真撮影。 いつも揃って映る「3人姉妹」の姿が沼面に映って夕方の感じがよく出た写真になった。 沼面に映る人物のみを一枚・・・・。 尾瀬ヶ原を代表し、その両端に対峙する「燧ヶ岳」と「至仏山」がはっきり見えて幸運だった。 |
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思い出せない名前 | 宿舎:尾瀬ロッジ | 尾瀬植物見本園入口 | 至仏山を背に | 燧ヶ岳を背に |
午後4時を過ぎると太陽は周辺の山に遮られたのか、天気が変わって雲が増えたのか、陽光は既に湿原には無かった。 至仏山側の山林の木々の紅葉は黄色主体で、余り派手な色は無い。 赤茶色と黄緑色、それに唐松の組み合わせだった。 その中で既に落葉した「ダケカンバ」の「幹の白色」が最も目立った。 時計回りに木道に沿って歩き、途中で「反対周りのハイカー」と交差。 |
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沼に映る二人(誰?) | 植物園奥を背に | 周囲の紅葉と湿原に生えたダケカンバ | 白い幹の色は派手!! |
丁度予定時間の30分くらいで一周出来そうだ。 山の鼻の方向に向いて、「ダケカンバ」を背景に一枚。 植物園から見る「至仏山荘」の壁の「白と黒の格子」があたりの雰囲気によく溶け込んで、素晴らしいデザインだと初めて感じた。 至仏山荘前の大きい楢の木(?)の濃い赤茶色が背景の地味な建物の色や緑色とのコントラストで目立って見えるから不思議だ。 16時40分に宿舎に戻り、割り当てられた「4.5畳の部屋」に入った。 夕食は5時30分からでその後に「入浴」出来るようだ。 |
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何時も揃って仲の良い3人姉妹 | 至仏山荘の壁と前の楢(?)の紅葉 | 夕食直前:疲れた様子 |
4人揃って食堂に下る。 膝の裂傷を負った五百枝さんは階段下りが難しい様で、明日からの行程が心配だ。 空腹で配膳された夕食を全て食べ暫く4人でおしゃべりして2階の部屋に戻る。 6時からの入浴は避ける方が良いと姉を残して妹2人で浴場に行った。 小生もやや遅れて浴場へ。 宿の混み具合から浴場内の混雑を心配したが横浜から来た客と2人だけでゆっくり入浴出来たのは幸いだった。 入浴後、今日の1時間弱のトレッキングの反省と明日の行程についてガイドマップを元に4人で五百枝さんの足の状況・末妹(美代子さん)の未経験を考えながら休憩場所・時間配分・昼食場所、それに歩行困難時のエスケープルート等について話し合った。 4・5畳の部屋に「女性:3人+男性:1人」が休むには相当に狭いが、ピークシーズンだから仕方ないだろう。 結局、押入れの上段部に真ん中の妹(直江さん)が休む事で、4人分の布団が重ねる事なしに敷けた。 消灯時間の9時前に全体は静かになった。 五百枝さんの膝の具合と明日の天気だけが心配だ。 やはり山小屋の布団のお陰でがキャンピングカーより寝心地は良かった。 |
【 トレッキングA:第2日(第1/3部) 】 <山の鼻〜竜宮分岐〜東電小屋〜温泉小屋>に続く |
『スライドショー』は下記をクリックするとご覧に慣れます |